歯を失った場合の治療法


永久歯を失った方が、人工歯で代用したいと治療を望まれた場合に、現代の治療法は以下の3種類です。

○入れ歯(義歯)
○ブリッジ
○インプラント

3種類の治療法はそれぞれに長所・短所があります。

インプラント治療法

このページで紹介している治療法の中で唯一「抜けてしまった歯以外の歯に負担をかけない」「人工の歯根(歯の根っこ)が再生できる」のがインプラントです。
インプラントのくわしい説明は  →→→  こちらをクリック

ブリッジの治療法


失った歯の両隣の健全な歯を削って人工の歯をセットする治療法です。保険で治療できます。保険だと色や材質は保険内の物になります。
取り外すタイプではないので普通の歯と同じ様に手入れができます。

失った歯の両隣に歯がなかったり、失った歯の本数が多いとこの治療はできません。
○かぶせる人工の歯を保険治療で行う場合前歯は樹脂タイプの白、奥歯は銀色が基本になります。
   (犬歯(中央より3番目)より奥歯の部分はすべて銀色の被せ物になります。)

 ○見栄えの良さを重視したり長期間利用可能な保険外の歯(自費治療)で行う場合

   保険を利用せずに白い歯で作ると(色々な種類があります)
   1本50,000円〜150,000円程です。費用の差は材質の違いとお考え下さい。
   すべての部分、白い歯で自然な仕上がりになります。自由診療になりますので
   費用は各歯科医院で違ってきます。
***費用の1例***ブリッジの場合は歯を1本失った場合被せる歯が2本で合計3本必要です。                             (1本5万×3=15万円)
   下の図の場合だと2本歯を失っているので計4本必要となります。1本5万円なら20万円
・・・ブリッジの治療を選択する前に注意していただきたい事・・・

 ○失った歯の両隣の歯は健康な歯でも必ず削らなくてはいけません。
  そして人工の歯をかぶせます。

 ○ブリッジでは、1本あたりにかかる負担は通常の歯の1.5倍になります。
  (通常の1本歯にかかる負担はその人の体重分だと考えてください)
  つまり歯のない部分の本数が多くなると、土台の歯に掛かる力がどんど増えます。   土台となる自分の歯が傷んでしまいます。
  
 ○削られた歯はいたみやすくなります。
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義歯(部分入れ歯)の治療法

***義歯(部分入れ歯・総入れ歯)***
・部分入れ歯   金具で固定するのが部分入れ歯です。

保険適応の部分入れ歯のメリット(利点)
○保険が適応になるので費用が安くてすみます。
○となりの健康な歯を削らなくてすみます。
保険適応の部分入れ歯のデメリット(難点)
●金具で固定するためどうしても金具の部分が目立ちます。
●汚れが付きやすいのできちんとしたお手入れが欠かせません。
●あわない入れ歯を着け続けると歯ぐきを圧迫し、歯茎の中の骨がやせて隣りの健康な歯が  
   ぐらぐらしてくる可能性もあります。

・自費の部分入れ歯
保険適応の部分入れ歯との違いは材質です。
●費用が自費なので高額になります。

義歯(総入れ歯)の治療法

・総入れ歯(義歯)    
  粘膜と入れ歯の床とを密着させて使用するのが総入れ歯です。

保険適応の総入れ歯のメリット(利点)
○保険が適応になるので費用が安くてすみます。
○修理がしやすい。

保険適応の総入れ歯のデメリット(難点)
●義歯床はプラスチックになります。プラスチックの入れ歯は分厚く、重くなりやすく、
 話しにくいなど違和感をもつ方がいらっしゃいます。
●義歯床をつけることによって、食事がおいしく感じるのが難しくなったりします。
●噛む力が健康な歯の人の3分の一ぐらいになります。
●年数がたつと顎の骨が衰えていくので外見の変化や入れ歯があわなくなってきます。
●落ちたり外れたりしやすい。
  ・保険外の総入れ歯(義歯)・・・金属床の総入れ歯・シリコンの総入れ歯
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義歯があわなくなってくる理由

歯を失ってしまうと歯槽骨に埋まっていた歯の根っこが無くなります。
歯の根っこがなくなった歯槽骨(アゴの骨)は衰えて変形してしまうことはどうしても避けられません。
時間がたつと、どうしても入れ歯があわなくなるので作り直す必要があります。
健康な歯の状態
噛む事によって歯の根っこを
受けとめている歯槽骨は
常に運動しています。
歯が抜けた状態
歯が抜けてしまうと
今まで働いていた
歯槽骨は運動でき
なくなります。
義歯は歯の根っこまでは
再製できません。
ですから歯槽骨は衰えて
いくので変形していきます。

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